3つのイミダゾールジペプチドの比較

■イミダゾールジペプチド(イミダゾールペプチド) 疲労回復+疲労予防 = 抗疲労力の高さにも注目!

イミダゾールジペプチド(イミダゾールペプチド)は、抗酸化および活性酸素の消去機能のほか、筋肉持久力アップや疲労防止、疲労回復機能を持つことがわかっています。イミダゾールジペプチド(イミダゾールペプチド)は高い抗酸化力に加え、抗疲労効果がずば抜けて高いことから、昨今注目されているのです。

「抗疲労」とは、疲労からの復帰を早める“疲労回復”と、疲労しにくい状態を作る“疲労予防”の双方向から疲労に打ち克つという考え方で、この概念に基づき、現在、さまざまな食品や製品が開発されています。そしてイミダゾールジペプチド(イミダゾールペプチド)は、3種類に分類されます。

■イミダゾールジペプチド(イミダゾールペプチド)の種類 渡り鳥の「カルノシン」・ 回遊魚の「アンセリン」・絶食・不眠のくじらパワーの源!第三の抗疲労成分「バレニン」

1.カルノシン

特徴:

1900年に肉エキスから発見されました。鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類に含まれているβ-アラニンとヒスチジンの2つのアミノ酸が結合して出来たジペプチドで、旨みやコクの元になる成分です。乳酸の生成を抑制する働きがあり疲労回復に効果があり、体内の余分な糖分を体外に排出する働きや抗酸化作用などもあります。

代表的な動物とその生態:

渡り鳥は、数千kmを飛び続けます。常に翼を動かし続ける胸肉部分には、ジペプチドである「カルノシン」が豊富に存在し、それが長距離の移動を可能にしていると言われています。

2.アンセリン

特徴:

1929年にガチョウの筋肉組織から発見されました。マグロやカツオなどの回遊魚や鶏肉などに多く含まれるジペプチドです。

疲労物質の乳酸の生成を抑える働きや尿酸値を下げる働き、抗酸化作用などの働きがあるとされ、疲労回復効果があると言われています。

代表的な動物とその生態:

マグロやカツオなどの回遊魚は遊泳を止めると死んでしまうため、終生泳ぎ続けます。

長時間・長距離を泳ぎ続けられる秘密が、筋肉中に存在するジペプチド「アンセリン」と言われています。

3.バレニン

特徴:

新たに発見されたバレニンは、くじらパワーの源ともいわれ、アンセリンやカルノシンと同じイミダゾールジペプチドの一種で、特にひげくじらの赤肉に多く存在します。

またバレニンは鳥や回遊魚にはほぼなく、くじらに多く含まれるくじら特有の成分です。くじらはバレニンに加え、カルノシンとアンセリンのイミダゾールジペプチドの全てを含有しており、中でもバレニンの含有量は驚異的に高くなっています。

そして疲労物質の発生を抑える効果のほか、体脂肪を効率よく燃やし、肥満やメタボリック症候群の予防作用があると言われ、筋肉耐久力アップ、疲労防止・回復・抗酸化・活性酸素の除去機能などの働きが期待出来ます。

代表的な動物とその生態:

くじらは、半年をエサ場で、半年をほぼ絶食状態で子育てをし、数千kmも不眠で泳ぎ続けます。このパワーの源がくじら特有の「バレニン」を含む3種類のイミダゾールジペプチドと考えられています。

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イミダバレニン

イミダバレニン

イミダバレニン

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